フィリッピン人の会に参加して


 5月25日にカトリック幟町教会の会員で構成しているフィリッピン人の会に参加させていただきました。新聞やニュース等で外国人労働者の就業環境に問題があることは知っていましたが、特別関心を持つことも無く、教会の中にも外国人が沢山いるけれど問題が無ければいいがと思うだけの話でした。たまたま教会が発行しているリーフレットでフィリッピン人の会ができ、平和公園の清掃活動などを計画していることを知り、お手伝いできることが無いかと声をかけたのが切っ掛けでした。
 フィリッピン人の神父様は、呉と福山におられ、フィリッピン人の世話をよくされ、どのような状況で働いているか、どのような問題があるかよく把握されていますが、解決方法となると、法律的な問題もあり対応が難しいと思います。また、フィリッピン人のメンバーもこの辺りのことは、個人的な問題としてお互い情報交換することも無く、疑問、不満として心に仕舞っているのが現状のようです。また、解決を求めようとしてもどこに相談に行けばいいのかも分からないのが現実です。労働基準監督署があることも今回始めて聞かれたようで、そこに相談するのにお金がいるのかといった質問が出る状況でした。
 今回、初めて労働条件や労働者の権利が日本人と同じように適用されると聞いてもすぐに自分のおかれている状況と照らし合わせて問題の整理ができるとも思えません。それでもいくつかの疑問が出てきました。「5・6年同じ会社に勤務しているが年休があるという話は聴いたことがない。」「突然、口頭で日給月給に変更された。」、「学生が水商売のアルバイトをし、長い間賃金が支払われなかった。」など・・。沢山のメンバーが参加するようになるにつれ、外国人労働者が日本の労働関係の法律をしらないこと、また相手の置かれている状況に付け込んだ扱いをされている状況等さまざまな問題が提起されてくると思います。こうした問題は外国人労働者一人で対応できるものではなく、第三者のサポートが無ければ改善されない問題だといえます。法律の原則を話すのは簡単ですが、法律の通り社会が動くはずもありませんし、「労働条件、残業代等の賃金を支払ってもらえないなどの問題は労働基準監督署に行ってください。」と言って済むでしょうか。雇用を確保することを考えればそうするわけにはいかないのが現実でしょう。誰か中に立ってある程度のところで調整せざるを得ないといわざるを得ません。
 これからどのような方向に進んでいくのか分かりませんが、せっかく会が出来たのですから、こうした方面のサポート体制も整備していただきたいと思います。そのためには弁護士さん、行政書士さんを始めこうした方面の知識・経験の豊富な方の協力が不可欠だといえます。今回は広島フィリッピン人協会の会でなかった(注)ことから6月中に再度同じ話をしますが、次回は実態調査表を配布して参加された方に自分の賃金・労働時間をチェックしてもらおうと考えています。
(注)

 この会に参加して、フィリッピン人の会にしてはブラジル関係の人もいるし、と違和感をもっていましたが、この記事を書きながら、改めて案内を見るとJ-CARM西広島地区定例会となっていました。調べてみるとカトリック広島教区難民移住移動者委員会の最小単位の組織のようです。この会には、イタリア、フィリッピン、ブラジルなどからこられた神父さまをはじめ、日本人の役員さん、広島フィリッピン人協会の会長さんをはじめ役員さんが参加されておられました。こうした会で問題意識を持っていただけてよかったと思います。こうした経緯から広島フィリッピン人協会の皆さんに対しては6月中に再度学習会を開くことになりました。
 6月1日に会長さんから、「前回の資料を上司に渡したところ、管理の方と相談するとのことだった。」との報告を受けました。どのような回答があるのか・・。


広島フィリッピン人の会HP → http://hfa.nexo.com