フランシスコ・S・エムナス ジュニアさんの手記

 はじめに、私の問題にご尽力いただいた人たちに感謝したいと思います。特に小松先生、JoJoさん、マニーさん、そして何時でも助けてくれる準備をしてくださっていたユニオンの支援者の皆さんに感謝をします。また私は、ずっと神様の使いが自分の状況に対して動いてくれることを祈っておりましたが、みなさんのおかげでそれを信じることができました。

 私は、一人の普通の労働者として、頑張って善い行いをするように、自分ができる限りの仕事をしてきました。しかし、時々、私にはよく理解できないこともありました。その一つに、残業があります。私たちは睡眠時間を削って、一生懸命働いたので、きちんと支払われるべきだと思いました。また、働き過ぎたせいで、いつも病気がちになり、さらには、腕を酷使し、重いものを持ちすぎたおかげで、手術しなければならなくなりました。その時、私は家族の将来について考えました。もしフィリピンに帰国できたとしてもいつまたちゃんと働くことができるか目途もつきませんでしたし、二人の子どもをどうやって育てていこうと不安になりました。

 この手紙では、私のゴルフコースでの仕事について書きたいと思います。私は、ゴルフコースで植物や樹木の剪定をしていました。しかし、実際の仕事はゴルフコースだけではなく、剪定の仕事があるところは色々行かされました。時には公園や、路肩の木々の手入れ、原爆ドームの前でも仕事をしました。

=トリマー=
私たちは植物や木を切るためにトリマーを使いました。これは、ガソリンを入れて使う機械で、7−8キロほどの重さがあります。これを使用して、上の方にある植物や木を切る際は、両腕を上にあげて持つ必要があります。つまり、7-8キロの重さが両腕にかかり、その上、機械の振動も全身に受けることになります。ゴルフコースはすごく広いですが、これを私たち2人だけでどうにかしなければなりません。一回すべて終わらすのには、約2週間かかります。そして、また葉が成長すると、これを繰り返す必要があります。

=ゴルフバック運び=
 朝に客が到着すると、ゴルフバックを運びます。そして、午後には、ゴルフが終わった客のバッグを運びます。私はよく、もう一人の同僚と二人でこの仕事を任されました。日本人の客は急いでいる人が多く、早くゴルフバックを運ぶ必要がありました。そのため、私たちはゴルフバッグを、40メートルほど先にあるゴルフカートまで、走って運ばなければなりませんでした。客が次々に到着する場合は、本当に手に負担がかかりました。ゴルフバッグの中には鉄のクラブが入っているからです。そしてなにより、私が手術をしたばかりだということを知っていても、このような仕事をさせられたことは、つらかったです。

=芝刈り又は草刈り=
 草刈り機は、長い雑草を切るときに使います。これもガソリンを使い、重量も7-8キロはあります。これは肩にベルトをかけて使いますが、機械を動かすととても振動が強く、少し古い機械なので、本当に全身に振動を感じます。特に、機械のハンドルを持っている両腕にはすごく振動がかかります。

=木の剪定=
 私たちは、あまり見た目が良くない樹木を、チェーンソーを使って剪定しました。切った木は、一つずつトラックの荷台の上に投げ入れます。時には、山の傾斜があるところを通ることもありました。木を運んでいるときに、誤って足を滑らせてしまったこともありました。特に雨が降っているときは危険でした。

=送風機=
 これは、ゴルフコースに散乱したごみを、風で散らすためのものです。これもガソリンを使用し15-20キロの重さがあります。リュックのように背中に背負いますが、これも少し古い機械なので、よく調子が悪くなり、何度も機械を起動させるために、強く引っ張らなければならないので、手が痛くなりました。

=大きい草刈=
 これも、操作が必要な機械で、二つの刃がついています。これも、私の手が痛くなった理由の一つで、このハンドルは本当に固く、ハンドルを回すのにはかなりの力が必要で、しかも固く締めなければなりませんでした。

=ゴルフバンカーマシン(バンカー機械)
 これは、機械の後ろに、土を掘るようなものがついている機会です。これも、ハンドルを操作するためにかなりの力がいります。

=草取り=
 ゴルフヤードと、大きな丸になっている場所では、草の種類が異なり、特定の種類のみが使われているのですが、他の種類の草が混ざると一つ一つ取り除かなければなりません。よく「悪い草」と言っていましたが、平らで長い草です。この草は、小さいフォークみたいな草抜きの道具を使って抜いていました。初めは簡単だと思っていましたが、何時間もしていくと、手が痛くなってきます。抜かないといけない草はたくさんある上に、天気が良いと土が固くなっており、根っこまで取り除こうと思ったら本当次時間がかかります。ゴルフコースは広く、全て終わるまでに2か月もかかりました。

=畑仕事=
 ゴルフコースの中には、レストランで使うための野菜を収穫する畑もありました。これも畑を耕すところから、植え付けから収穫まで私たちがやりました。

=皿洗い、台所手伝い=
 ゴルフコースの中には、ゴルフをプレーするお客さんのための大きなレストランがありました。そこでも色々な仕事を任されました。お客さんが多い特には、いろんな仕事を次々任されました。台所では、皿洗いを任されたり、米を炊いたばかりの大きな鍋を担いだり、そのほかにもいろんな仕事をしました。台所では、とにかく、急いで仕事をしなくてはならなくて、休み時間もちゃんと取れなかったために体が弱っていくのを感じました。その日のプレー客が全員食べ終わるまで、次々と仕事を言い渡され、午後2時くらい仕事がありました。私は台所に立っているものの、あまりにおなかが空いて、しょっちゅうめまいを起こしていました。時には、3時にやっと自分の昼ご飯を食べることができました。本当に空腹を我慢するのはつらかったです…。それは、私は朝食を朝の5時に食べているので、台所の仕事を任された時は、午後2時まで休憩も、昼ごはんの時間ももらえなかったからです。しかも、1時間も休憩は取れず、15分くらいで、まだ私が食事をしているときにも、仕事を言い渡され、お客が帰る時間だからゴルフバッグを運ぶようにと言われました。このようなことは一週間のうちに何度もあり、特に土日はしょっちゅうでした。  

 私は、会社に自分の状況を知ってもらいたいと思います。そして、なぜ私が残業代を払ってほしいかということを分かってもらいたいと思います。それは、私がフィリピンで次の仕事を見つけるためには、この残業代だけしか希望がないからです。私には、二人の子供がいます。私の手が完治して、私が帰国する前までに、これらのことが全て解決してほしいと思っています。それは、私は、突然、会社で倒れてしまったことに不安を抱いています。幸い、命を落とすまでには至らず、倒れた時に耳を切っただけでした。私は日本に来る前からめまいを感じることはありましたが、実際に倒れてしまったのは初めてで、もう再び倒れたくはないと思っています。特に最近はしょっちゅうめまいを感じていました。でも、いつか、国に残した妻と子供に会いたいと思い、無理をしてでも働きました。

 本当にありがとうございました。どうもありがとう(日本語)。

 フランシスコ・S・エムナス ジュニア
“マーロン”