ゴルフ場残業代未払・解雇・強制帰国等事件

名 前

 M (フィリピン人男性)  (解雇・手の負傷、残業代未払)
 J (フィリピン人男性)  (解雇、残業代未払) 

会 社

 広島市の会社、ゴルフ場は北広島市

研修種目

 重機のオペレーター → ゴルフ場内の仕事全般

協働組合

 II

概 要

 @ 2名から残業代が一切支払われていないこと、その内1名は仕事で負傷した手の治療についても相談がある。
 A 手を負傷した実習生は仕事不能となり協同組合の宿舎(広島市)に帰ってきて、スクラムユニオンに加入し残業代の請求を行う。
 B 一月後傷病手当金の請求をすると解雇された。交渉するが纏まらず労働審判で解決を見る。
 C 後一名は、通常勤務していたが、冬場3か月は雪でゴルフ場がクローズドになるため広島に帰らされるのが通常であるが、トラ
  ブルを起こされるのを恐れた会社が解雇し、帰国させようとしたことで保護することになり、地位保全の仮処分申請と残業代未払
  の裁判を行った。
 D 全ての裁判が終わった時点で協同組合に対して2人への慰謝料支払い交渉をして支払わせた。(両名とも既に帰国していたた
  め、弁護士への委任状をEMSで送ってもらった。)

第1報

 既に対応中の同じ協同組合の実習生が連れてきた。

問題点

 @ 手術後に3か月の休養指示が医師から出ていたが無視され、また再手術も無視されていた。3名の内一名は仕事中足を負傷し
  既に帰国していた。
 A 研修目的と合致しないゴルフ場勤務であり、冬場3か月は広島に帰ってぶらぶらしている状態。
 B 1年単位の変形労働時間制として残業代は一切支払われていなかった。
 C 交渉途中から協同組合が管理を放棄した状態となった。
 D その結果、会社が勝手に解雇、帰国させようとして問題が大きくなった。
 E 住居は建設現場用のプレハブでトイレは本館まで行く必要があり、シャワーのお湯も出ない。
 F ゴルフ場の一角にあり近くのコンビニまで歩いて4時間かかる。

生活について

 @ Mについては協同組合の宿舎にいたが、次の実習生が来ることになったのでフィリピン人の持家(空き家)に転居する。(家賃
   光熱費は不要)
 A Jは保護した日はホテルで翌日から呉教会で保護しているフィリピン人実習生と同居させる。(家賃光熱費は不要)
 B 二人とも雇用保険を受給した。Mは傷病手当金もあった。
 C 生活費の貸付けは、M=17万円、J=15万円 で裁判後回収。
 D 保護した期間、M=7か月、J=4か月

経 過

2011年
1月30日

 @ 研修期間がまだ2年数ヶ月あるため今は問題にしたくないということで、今後の稼働状況等は毎月フェイスブックで連絡してもら
  うこととした。
 A ただ、一名については仕事で手を痛め手根幹症候群で辛そうで、彼だけが早く問題提起するかもしれないとのこと。

6月5日

 @ この間手の症状については相談があり手術・休業するよう勧める。
 A 5月30日に休業のため広島に帰ってくる。
 B 6月5日に土屋委員長と話を聞き、残業代未払で団体交渉に入ることにした。

7月5日

 @ 会社と団体交渉にはいる。1年単位の変形労働時間制で残業代は発生しない。また詳しいことはゴルフ場の担当者でないと
  分からないが今忌引きで休んでいるため後日連絡するとのこと。
 A 連絡が無いまま経過し第2回以降の団交は開催されなかった。

7月26日

 @ 傷病手当金の請求書に会社の証明を求めて郵送する。

8月3日

 @ 協同組合から土屋委員長に解雇したとの連絡がある。
 A 7月25日付の解雇であった

8月8日

 @ 弁護士に裁判と監督署への告訴を依頼する。

9月2日

 @ 相手方弁護士から残業代の資料請求がある。

10月19日

 @ 相手方弁護士の動きも遅いため労働審判に申立することにした。
 A 2月14日の第3回目で和解成立

11月8日

 @ ハローワークに雇用保険受給手続きに行く。

11月24日

 (1)Jに社長からフィリピンに帰らせるとの通告がある。
  @ 明日25日まで仕事をさせる
  A チケットが取れるまではゴルフ場にいること
  B 協同組合のHさんには知らせないこと
  C 運賃は折半する
 (2)解雇に関する一連の会話は録音していた。
 (3)荷物をまとめたら迎えに行くので連絡するように伝える。

11月26日

 @ 明日迎えに来るようにと連絡がある。
 A 時間はゴルフ場の人が19時30分ごろ帰るのでその後。

11月27日

 @ 20時30分にゴルフ場のゲート前で会い、ホテルに泊まらせ、翌日呉教会に移動させる。

11月30日

 @ MとJを連れて入管に報告に行く。
 A 弁護士に依頼する。

12月1日

 @ 土屋委員長に協同組合から会社が失踪届を出したと連絡がある。
 A 警察署に電話で経過を説明する。

12月2日

 @ 協同組合は警察から本人の確認が済まなければ取消はできないと指示されたためJに会わせることにした。

12月7日

 @ 土屋委員長に協同組合から会社からのファックスが転送されてくる。
   ・28日職場放棄したので解雇した。
   ・給料は本人に渡すので土曜日か日曜日にゴルフ場にとりに来ること

2012年
2月14日

 @ Jの「解雇無効による労働契約上の地位の保全・解雇無効による賃金請求権」の仮処分命令申立を行う

4月18日

 @ 残業代訴訟
 A 翌年5月に和解成立
 B 和解成立後協同組合と交渉し二人に対する慰謝料を支払わせる。