社会保険についてごぞんじですか?   
 
    厚生年金被保険者の被扶養配偶者(20歳以上60歳未満)でも
国民年金の第3号被保険者になれない人がいます!!


  「これを見てそんな馬鹿なことは無いよ。厚生労働省のホ−ムペ−ジで厚生年金法と国民年金法の条文をみたらわかるでしょ。あんた、見たことないの。」と言われると思います。そこで、アクセスして条文を引っ張り出してみましたら、確かに、おっしゃる通りですよね。と言わざるを得ないので条文を引用してみます。

厚生年金保険法
(被保険者)
第9条 適用事業所に使用される70歳未満の者は、厚生年金保険の被保険者とする。
国民年金保険法
(被保険者の資格)
第7条 次の各号のいずれかに該当する者は、国民年金の被保険者とする。
一 第1号被保険者 略
二 被用者年金各法の被保険者、組合員又は加入者(以下「第2号被保険者」という。)
三 第2号被保険者の配偶者であって主として第2号被保険者の収入により生計を維持するもの(第2号被保険者である者を除く。以下「被扶養配偶者」という。)のうち20歳以上60歳未満のもの(以下「第3号被保険者」という。)



 70歳未満の者で適用事業所に使用されている者は厚生年金の被保険者になると明記されています。この方は、国民年金法を見ると、当然のこと国民年金の第2号被保険者になると第7条2項に書いてあります。さらに同3項には、第2号被保険者の被扶養配偶者は第3号被保険者になると確かに書いてあります。そうすれば厚生年金の被保険者の被扶養配偶者は当然第3号被保険者になるはずなんですが・・・。

 「ここまではっきり書いてあるのに寝言を言うな。」となってしまいます。国民年金の第3号被保険者になれるか、なれないかでは、1か月の国民年金保険料13,300円を支払うのかどうか、それも1か月だけのことならまだしも、60歳になるまで5年あるとすれば、798,000円支払わなければならないことになってしまいます。これは老齢基礎年金の額(797,000円)に匹敵する金額です。職員の方が、「厚生年金被保険者の被扶養配偶者は、当然、国民年金の第3号被保険者になるので、国民年金保険料を支払う必要はありません。」と説明し、後日、社会保険事務所から、「妻の国民年金保険料を支払え。」といってきたが、お前、嘘を教えたんか。」と言われ、上記の条文を見せて、「こうなっていますから、支払う必要はないので、ほっといてください。」と言ったら、年金保険料未納となり大変なことになってしまいます。

 結論をいうと、条文に間違いはありませんが、改正法附則第3条によって国民年金法第7条第2項の「(以下「第2号被保険者」という。)の前に、「65歳以上の者にあっては、〔高齢任意加入被保険者〕附則第4条の3第1項に規定する政令で定める給付の受給権を有しない被保険者・・・に限る。」が入るようになっています。従って、普通は65歳以上の厚生年金の被保険者は、65歳から老齢基礎年金と老齢厚生年金の受給権が発生しているので、その被扶養配偶者は第3号被保険者にはならないということになります。

 国民年金の第1号被保険者は20歳以上60歳未満の者となっていますから、「厚生年金の被保険者でも60歳以上の者は第2号被保険者にならない。」その結果として、その被扶養配偶者も第3号被保険者にならない、とするのであれば、すんなりと納得できますが、同じように厚生年金保険料を支払っているのに、65歳未満は良くて、なぜ65歳以上はだめなのか、年金の受給権の有無となんの関係があるか???

 おまけに、だまし討ちみたいに条文に明確にしないのは何故なんでしょうか????