高額療養費の請求を忘れていませんか!!

 「高齢者が支払った高額医療費のうち、申請すれば一定額を超えた分が払い戻される償還払い制度の未支給分が、導入された2002年10月から翌年3月までに120万件、68億円に上ることが8日、分かった。厚生労働省の辻哲夫保険局長が参院決算委員会で答弁した。周知の遅れなどで活用されていない実態を示す形となった。 制度は02年10月から高齢者も医療費の1割負担が求められることに伴い、負担軽減を目的に導入され、原則75歳以上が対象。医療費のうち所得で決められた限度額を超えた分について、市町村の窓口に申請すると払い戻される仕組み。以前から手続きが煩雑などとの批判が出ていた。厚労省によると、02年10月から03年3月までに、制度の対象となったのは全国で610万件、366億円分。このうち、03年10月までに老人保健制度から支払われたのは8割に当たる490万件、298億円分にとどまった。」これは、3月8付の読売新聞朝刊に掲載された記事です。

 高額療養費は、医療機関の窓口で支払った医療費の額が一定額を超えれば、超えた額の全額が還付される制度です。ここでは老人保健制度についてだけ触れていますが、一般の国民健康保険・政管健康保険も加えれば、すさまじい数字になるのではないでしょうか。健康保険組合については、高額療養費に該当すれば自動的に還付されるのが一般的ではないかと思いますが、中には、償還払の制度を取っているところもあります。いずれにしても保険者は高額療養費該当者リストは作成しています。ただ、給付したくないため本人からの申請がないと支給しないという償還払の制度を採用しています?少なくとも支給申請する旨の通知ぐらいあってもと思いますが、上の例でいくと610万件×50円=305百万円の郵便料金がかかることになるので無駄な出費となるため、償還払とせざるを得ないといえます。  広島市と府中町に確認したら、老人の場合には、1回手続きに来てもらえれば口座が分かるので2回目以降については、自動的に振込むとのことでした。ただ、一般の人についてはやはり該当する都度窓口に出向かなければならないとのことですが老人に対して出来て、なぜ一般にはできないのか不思議ですよね。そうはいっても行政の窓口も昔と違いサ−ビスがよくなり大抵コンピュ−タで処理し、係りの方に処理してもらえるので簡単に支給申請ができますので、高額療養費に該当するようであれば小額であっても手間を惜しまず手続きをしてください。面倒くさければ社会保険労務士に依頼すれば費用はかかりますが手続きを代行してくれます。1箇月に支払った医療費が下記の表の額以上であれば高額療養費に該当しますので領収書をチェックしてみてください。ただ、確定申告のときの医療費控除とはまったく違いますので混同されないようにご注意ください。

高額療養費に該当する自己負担限度額(下表の金額を超えた額が払い戻しとなります)
老人保健の場合(入院の場合は高額療養費部分を負担する必要なし)
所 得 区 分
一ヶ月に支払った
外来の一部負担金
同一世帯に属する高齢受給者全員の
一部負担金の合計額
所得637万円以上の人
40,200円
72,300円+(医療費−361,500円)×1%
一 般
12,000円
40,200円
市町村民税非課税世帯の人
8,000円
24,600円
同上かつ所得が一定額以下の人
8,000円
15,000円

一般の人の場合
上位所得者 (標準報酬月額56万円以上)
139,800円+(医療費−466,000円)×1%
一 般
72,300円+(医療費−241,000円)×1%
市町村民税非課税世帯の人
35,400円
※同一世帯で上記の計算額未満21,000円以上のものが2件以上あれば合算した額を上記計算式に当てはめて計算します。