新聞記事から



地下銀行営業容疑で逮捕 ベトナム人の男女
YOMIURI ONLINE(2014年1月25日17時40分 読売新聞)

 無免許で不正送金する「地下銀行」を運営していたとして、広島県警組織犯罪対策課、静岡県警などの合同捜査本部は24日、銀行法違反(無免許営業)の疑いで、神奈川県綾瀬市深谷上、中古品販売業ボー・バン・トウアン容疑者(43)らベトナム国籍の3人を逮捕した。
 利用者は全国に広がり、不正送金で取り扱った金額は約17億円に上るとみられるという。
 他の2人は、同、無職グエン・フン・レー(40)と、東京都杉並区下高井戸、専門学校生、レ・バン・ズォン(27)の両容疑者。3人とも容疑を否認している。
 発表によると、3容疑者は2013年3月〜8月に他のベトナム人と共謀。ベトナム人実習生の男性(24)から母国の親族らへの送金依頼を受けてベトナム国内の受取人に同国通貨で金を渡し、自らが管理する口座に実習生から3回にわたって手数料などを含む計56万円を入金させるなど、無免許で営業として為替取引をした疑い。
 ボー容疑者らは11年3月に口座を開設。これまでに全国43都道府県の約2300人から約17億円を入金させていたとみられ、手数料が安いことから口コミで広まったという。 <>br  ボー容疑者らのグループは国内で中古の重機などを買って輸出し、現地で売却した利益をプールして運営資金にしていたとみられ、広島県警は詳しい金の流れを調べる。


 外国人とお金の問題は切っても切り離せない関係にあります。不正送金もあれば闇金融などまた出稼ぎのための偽装結婚など身近なところでもそれらしきことにたびたび遭遇します。
 この記事にある不正送金は私達が見聞きすることは少ないのですが、極当たり前のこととして行われています。平成22年には岡山県でインドネシア人技能実習生が5億円、佐賀県ではフィリピン人が3億7千万円、今年は中国人が10億数千万円で摘発されたとの記事が見つかりました。確かに銀行の送金手数料は高いし、郡部に住んでいれば送金も難しいし、技能実習生であれば協同組合は信じられないし、身近なところで善意?内職的?に行っている同国人にお願いしなければならない事情もあるといえます。確実に送金できているかどうかは保証の限りではなく、過去にこのトラブルに巻き込まれたこともありました。送金未達また両替率や送金手数料の問題からトラブルになる例も少なからずあるのかもしれませんし、こうして摘発されるのもこのあたりのトラブルからの告発と考えられます。
 送金の問題があれば借金の問題も当然あります。周りの話を聞く限りでは利息は20%のようです。中には10%の人もおりその人はいい人だとの評判も聴きます。最初、月とか年利かと考えていましたが、そうではなく借りた期間に関係なく20%のようです。高額な借金をした場合には、毎月借入金と利息部分を返していき、利息部分は返済期間が長くなっても20%で打ち切りのようです。呉の造船所で働いている技能実習生達は会社カレンダーで月の半分近くが休日になる月が年に数回あり、仕送りすると手元にお金が無くなってしまい、自分の生活のため借金せざるを得ない現実があります。年間労働日数が事前に決定されているため出勤日数でなく、

(年間労働日数×所定労働時間×時間給)÷12月の「平均月額」

で支給して貰いたいものです。
 偽装結婚も出稼ぎの一形態といえます。来日して間もない偽装結婚らしき女性の友人からDVの相談があったこともありましたし、来日して半年もたたないうちに恋人が出来て離婚したいという女性から、結婚の条件を記載した契約書を見せてもらったことがあります。その内容はまともな結婚とは思えないものでした。多額な結婚費用をかけたので「離婚するなら300万円支払うこと」というのは金額が高いとは思っても納得できないこともありませんが、「毎月5万円支払うこと」とか「夫が死んだ時には相続権は放棄すること」などになるとまともな内容とは言えません。さだまさしの「関白宣言」とは次元の違ったものとしか言えません。またバーで「在留資格が切れるので日本人と結婚したいので紹介してもらいたい。」と言われたこともありますし、日本人の夫から肝臓移植に協力しなければ離婚すると言われているとの話も聞こえてきたこともありました。日本人と結婚している人から夫とのことで相談があると、真っ先に「その夫との子供がいるか?」と聞いてしまいますし、続けて「いなければ早く生んでおいた方が良い」と自分でも冗談なのか、本気なのか分からないまま発言してしまいます。来日して日が浅く「日本人の配偶者等」の資格で日本に居る人にとって在留資格の更新は切実な問題です。
 こうした漫画の様な世界、冗談や誇張した話と聞こえるかもしれませんが、私の周りのフィリピン人社会にはこうした現実がごく日常的にあるのも事実です。どの程度の割合かとなると何とも答えようはありませんが・・・。