平成26年度フィリピン人労働者を支援する会の活動報告


(1) 活動報告
 平成26年度の終わりには、江田島市切串で発生した中國人技能実習生による殺傷事件(平成25年3月14日)の裁判があり無期懲役刑が確定しました。この裁判を傍聴して、被告は本来技能実習生としての資格要件に欠ける人であり適正な審査が行われていれば防げた事件と感じました。しかし表に出なかった問題もあり、本来の原因がどこにあったのかは明らかにされないままでした。この裁判の概要については前号まで3回報告した傍聴記録をご参照ください。
 昨年も特別大きな問題は無く、相談件数も51件と例年通りでしたが、技能実習生以外からの相談が増えました。特に、DVの問題や婚姻関係の問題が増えましだか、一度相談があるだけで次の段階に進まないのが特色としてあります。DVの内1件は警察署での話し合いを通じて婚姻解消から帰国と速やかに解決でき、私にとっては初めての経験でいい勉強をさせてもらうことができました。また本来の仕事の関連で婦人保護施設との関係が出来、そこにも複数名のフィリピン人が保護されていることも知りました。フェイスブックからの相談は昨年の4件から15件と大きく増加しました。8件がフィリピンからのものでその内5件が脱退一時金に係る税金還付に関するもの、あと2件が脱退一時金の受給に関するものでした。1件は調査の結果、届自体が年金センターに到着していないもので再送させ、あと1件は、年金センターに確認すると年金保険料の納付実績がないため不支給とされたものでした。原因は不明ですが、過去にこの協同組合の実習生は年金手帳を2枚所持し、1枚は研修生の時のモノあと1枚は研修終了後労働契約を結んだ以降のモノであり前者を送付して同様の問題が発生しましたが、あと1枚の年金手帳があることの確認だけで支払いがなされました。しかし彼の場合時効期間2年を経過しているためどうしようもなかったのは残念な思いがします。脱退一時金不支給問題には様々な事例があり困っている人も少なくないと考えられます。残りの1件は残業代に係るもので委任状を取り労働基準監督署に申告して支払を得ることができましたが、フェイスブックからの相談は広島県外からのものが多く、対応してもらえる団体を探し依頼せざるを得ないため隔靴掻痒の感が無いとも言えません。

記録に残したもの  51件 の内訳
労働問題
失踪
脱退一時金
婚姻関係
DV
その他
法律相談会
セミナ−
強制帰国
賃金・残業
労災
解雇
21

国別等
フィリピン
中国
ベトナム
スリランカ
イギリス
日本
フェイスブックから(再掲)
国内から
フィリピンから
42

市町村別
広島
呉・江田島
東広島
福山
今治
豊橋
横浜
磐田
福岡
フィリピン
20
11