ケラメイコス 〜 陶工の町 H 伊万里市から唐津市へ

       大川内山の見学が終わると次は唐津に向かって出発することになります。204号線を利用して呼子経由で唐津に入る方法と、202号線を利用して唐津に向かう方法とがあります。窯元見学となれば当然202号線利用ということになります。この沿線には沢山窯元があるのでのびりと覗きながら唐津に向かうと半日がかりということになるかもしれません。

 古唐津と呼ばれるやきものは豊臣秀吉の朝鮮出兵以前から煙を上げていましたが、唐津市を中心として窯があったのではなく、多久、武雄、有田、伊万里、平戸などを含む範囲に煙を上げていました。中でもこの伊万里から唐津にかけては、市ノ瀬高麗神窯、藤の川内窯、椎の峰窯、飯洞甕下・上窯、帆柱窯、岸岳皿屋窯などの優れた古唐津を焼いていた古窯址があります。いずれも唐津が好きな人間にとっては一度は尋ねてみたい古窯址ではないでしょうか。朝鮮出兵の拠点となったのが呼子の近くの名護屋城で、今では建物はありませんが壮大な遺構が残っており、天守閣址に立つと玄界灘の雄大な風景を一望の下に見晴らすことがてきます。ここを中心としてこの周辺に全国の大名が布陣していたとのことです。この戦争を通じて、やきもの好きの大名たちが朝鮮から陶工を連れ帰り幾つかの素晴らしいやきものの産地が発展していきました。有田焼、小代焼、薩摩焼、上野焼、高取焼、萩焼などです。

 自分の好みと合わないからか、この202号線沿いの窯にはほとんど立ち寄ったことがありません。まず最初に、大川内山から202号線に入って時期に左側に見えてくる今岳窯(溝上秀次)があります。あとは古唐津の世界では中心地とも言える北波多村に集中しています。大杉皿屋窯(大橋裕)や岸岳窯三帰庵(富永祐司)などは市内に直売店有があります。櫨の谷窯(吉野靖義)は唐津ロイヤルホテルの売り場でみて面白いものを焼いている窯だと思い一度行ってみたい窯です。千々賀の唐玄窯(島谷啓介)は手ごろな価格でまじめに頑張っている窯です。ここまで来ると唐津市内はすぐですが、千々賀を左折して大型農道に入って呼子に行くのが何時ものル−トになっています。有田から大川内山を見てここまで来ると2時ごろになっていますので、まず、名護屋城に行き、その近くの土平窯(藤ノ木土平)を訪ねて唐津に入ってその日は終わりとしています。時間的に早かったり、呼子宿泊であれば、市内周辺の窯を訪ねる方がいいでしょう。玄海町には自然坊窯(中川憲一)もありますが、食わず嫌いではいけないのですがまだ行ったことがありません。雑誌などにも取り上げられそこそこ名前の通っている作家ではありますが・・・・。

 唐津市内で寄ってみていただきたいのは、唐津駅前の物産館「アルピノ」です。大半の作家の作品が展示してありますので参考になるとおもいますが、私の好きな陶芸家達の作品が無いのが残念です。唐津駅前の商店街には、窯元の直売店や陶芸店がいくつかあり楽しめると思います。また、この商店街の中に川島豆腐店があります。食事は、店主の道楽商売みたいで、朝と昼各10人程しか予約をとりませので、唐津行きが決まったらすぐに予約をする必要があります。お土産では、松露饅頭と鯨の軟骨の粕漬け「松浦漬」がおいしいですね。アレオパゴスのホ−ムペ−ジに唐津焼の窯元を紹介していますので参照してください。