ケラメイコス 〜 陶工の町 80

小 皿−2



 ヤフーのオークションを毎日のように見ていながら小皿に関心を持つこともありませんでした。改めて検索してみると新旧取り混ぜ様々なものがありました。古い時代の食器類は同じ図柄のものが20客がワンセットで木箱に納められているのが普通であったので10客程度のセットで出されているものもあります。普通は1客づづ出ていおり図柄がよければ手が出ない値段ですから、のぞきやぐい呑に関心が向いてしまいます。だけど古いもので手の込んだものには惹かれてしまいます。それはそれとして現代のものでも安いものを探すとそれなりに楽しめるものが見つかります。お皿とて造られた練もあればコースターとして造られたものもありますが使い方はそれぞれが考えればいいのだろうと思います。4月29日から5月5日の期間有田陶器市が開催されますので遊びに行かれていろいろ探してみるのも面白いと思います。スケールが大きすぎてとても半分も廻れませんが・・。


 前回掲載したものも今回のものも10cm程度の大きさのもので手軽に買える程度のものですが、一つのお膳にいろいろ載せてみるとそれなりに楽しめると思います。


 右端のものは、前回同じところに載せた唐子の小皿の絵替わりです。いろいろなものがあり唐子が立ったものと寝そべったもの、かわせみのものとともに買ってきたものです。これは柿右衛門の様式を写したものです。白い地肌を大きく残し絵を描くのがこの様式で感じのいいものです。皿たてに飾っても楽しめると思います。


 次は唐津焼ですがどこの窯であったかはっきりしませんが、伊万里から唐津に向かう道路沿いにある唐津焼を焼いている今岳窯のものではなかったかと思います。唐津でこうした小皿は見たことがないように思います。桃山から江戸初期にかけての発掘品の小皿はよく見かけ、深みがあるものは平盃として転用されています。ヤフーのオークションによく出てきますが、傷が少なく、形の手ごろなものは結構なところまで行きますが、傷が多く、深みが無く盃に転用できないものは安いので回転焼を載せたり、ゼムクリップを入れたりするのも楽しみ方の一つです。


 鶴の絵のものは前回も紹介した小田志焼のもので、前回は白泥をを掻き落としたものでしたが、これはその上に高麗青磁風の釉薬を掛けたものです。有田、唐津、武雄、嬉野そして平戸の範囲は朝鮮から連れてこられた陶工が起こした窯ですから、こうしたものが有っても当然でしょう。似たようなものは唐津の耕悦窯が造っています。


 青磁の小皿は有田の陶器市の露天で買ったものかもしれませんが、裏に青山と書かれているので大河内山で買ったものかもしれません。初期の伊万里焼では青磁が焼かれており、きれいな空色をしていますが、その後はあまり焼かれていないようです。鍋島藩の窯では緑色のきれいな青磁を焼いており、その伝統を引き継いでいる窯に長春窯があります。細い町並みの段々を上り詰める辺りにあり、大河内山に行くと必ず覗気に入っています。青磁には、胎土がココのように白い磁石のものと黒っぽい土とが有り、この違いが微妙に色合いに影響しているようです。

  
有田焼 唐津焼 小田志青磁
有田焼小皿
唐津焼小皿
小田志焼小皿
   
青磁小皿