ケラメイコス 〜 陶工の町 26
酒を呑む器−14〜「のぞき」と呼ばれる器−2

 今回は、色絵ののぞきを掲載しました。染付とは違い色絵のものは華やかさがあっていいものです。しかし、毎日使うとなるとその華やかさが仇となることもありますが、こうした見方も単品としてみているからかもしれません。徳利やお皿との取り合わせまたそのときの状況などを考えて工夫すればそんなことはないかもしれません。しかし、こうした楽しみ方をする余裕も無く、ただひたすら集めることに集中していれば使うことなどどこかに吹っ飛んでしまい、手元に届けば即押入れの中に直行となりかねないのがコレクタ−の悪癖ともいえません。そうなると集めることが目的ではなく物を買うことが目的となりかねませんので自戒しなければと思いながらも、勉強するためには見るだけでは駄目で、実際に買わなければ物が見えてこないという現実もありまし・・となってしまいます。本で勉強しても、名品ばかりが掲載されており、日常雑器については、全く調べようも無いというのが現実かもしれません。しかし古伊万里については、日常雑器に焦点を絞り、一大コレクションを築かれ、九州陶磁文化館に寄贈されている柴田コレクションは大いに参考になります。中国ものとなると地域の広がりも、時代の長さもあり、次から次に目新しいものが現れてくるので皆目見当がつかないというのが現実かもしれません。ここに掲載したものも、理屈はともかく見て、使って楽しめればいいのですから傷があろうがなかろうが問題なしのポリシ−の元に集まってきたものたちです。

 左のものは、概観は問題ありませんが、覗き込むと底にニュウがいくつも走っていて、問題があるかもしれません。そのためかヤフ−のオ−クションで競争相手も無く手に入ったものです。磁器ものを集める人はキズを嫌う傾向が強いようですが、土物好きは変なもので、キズにあまりこだわらず、それを金直しした跡を楽しむような傾向があります。磁器は計算どおりに窯だしされなければキズものですが、土物は窯出ししてからのお楽しみといったところが有ります。こののぞきは、色調も抑え気味で好感が持てますし、図柄も珍しいように思います。オランダ文?更紗文?どのように呼べばいいのでしょうか。

 真ん中のものは、雪中筍堀文と呼ばれるもので、中国の親孝行話の一つ、冬に病床の母が食べたいという筍を雪の中探しに行って見つけたという故事に基づいたものです。似たような図柄はそば猪口に沢山見られます。こうした故事に基づいた図柄や「こうもり」や「壽」字などの吉祥文といわれるもにこだわった集め方も一つの方法だと思います。一つ二つではあまり意味が無くても二桁三桁の数を集めれば一目おかれるコレクションになると思います。

 右のものは、何かしらすがすがしさを感じています。色絵で松竹梅を前後に描き、左右には染付の牡丹が描かれ金で縁取りがされています。



オランダ文?更紗文のぞき 雪中筍掘文のぞき 松竹梅文のぞき
オランダ文?更紗文のぞき
W5.7×H5.8
雪中筍掘文のぞき
W5.2×H6.0
松竹梅文のぞき
W5.5×H6.0