ケラメイコス 〜 陶工の町 A  有田周辺の窯元-1

       有田周辺での宿泊となれば、嬉野温泉に泊まるので、最初に取り上げる窯は、当然のこと、「一位窯」になってきます。佐賀県の嬉野温泉から、車で5分程度のところにあります。

 この窯は、釉裏紅、青白磁、朱泥等を焼いていますが、釉裏紅をここほど上手に焼成している窯はないと思います。釉裏紅とは、透明な釉薬の下に赤い色を出そうとするもので、発色材に銅を使用します。温度が上がりすぎれば、銅が蒸発して真っ白なやきものになりますし、酸化炎で焼くと緑色の発色になり、還元炎で焼くと目的とする赤い発色が得られます(銅の本来の色は赤、錆びると緑青の緑色) 。柿右衛門や今右衛門など有田焼の上絵のきつい赤色と違い、透明な釉薬の下から 柔らかな紅色が浮かび上がっています。また、染付(釉裏青)と併用した作品もあり、非常に穏やかなほほえましい雰囲気を持っています。

 女性に好まれる雰囲気の作品が多い窯ですが、青白磁の面取りをしたものなどは、どなたも好きになると思います。先生も気さくで、優しく、丁寧な方で非常に好感の持てる窯です。こちら方面に行かれたときは、ぜひ覗いてみてください。

 釉裏紅を焼く窯として、武雄温泉から20分程の所にある「凌山窯」(松尾重利)を紹介しておきます。ここは青白磁が中心となっていますが、釉裏紅も感じのいいものがあります。このあたりから嬉野温泉に向かっていく途中に、唐津系の内田皿屋窯(丸田宗彦)、和紙染めの小山路窯(江口勝美)、李朝風掻き落としの規窯(井上規)、嬉野に入り、必ずよってもらいたい色絵・釉裏金彩の琥山窯(小野祥瓷・小野次郎・・・小野祥瓷の色絵はすばらしいです)、そして今年広島そごうで個展をしていたシルクロ−ドの絵付けの谷鳳窯(宮崎裕輔)などがおすすめの窯場です。

 青磁の弓野窯(中島弘)もありますが・・・。

 発行所欄HP・有田焼のペ−ジの最後に一位窯の食器を3点載せていますのでご参照ください。

        

お 勧 め の 窯 場 の 所 在 地
一位窯 藤津郡嬉野町一位原 電話0954-42-0867
凌山窯 武雄市若木町川古皿宿 電話 0954-26-2422
内田皿屋窯 武雄市東川登町大字長野 電話 0954-23-3792
小山路窯 武雄市東川登町大字永野 電話 0954-23-2318
規窯 武雄市西川登町小田志 電話 0954-28-2138
琥山窯 藤津郡嬉野町下宿乙 電話 0954-42-1742
谷鳳窯 藤津郡嬉野町吉田皿屋 電話 0954-43-9850