≪QMP/RHEINGAUの説明≫

 一番上の行には"Qualitatswein Rheingau mit Pradikat"と書かれています。
 これは、"Qualitatswein mit Pradikat"と "Rheingau"と分けて読む必要があります。
 まず、"Rheingau"について、説明します。

≪RHEINGAU≫

 ラインガウと読みます。このワインがドイツ国内のラインガウ地域で醸造されたことを示しています。
 ドイツワインは、このラインガウ地域とモーゼル・ザール・ルーバー地域が最高のワインを産出します。

 ドイツワインには、赤ワインは極少量しか生産されておらず、まずお目にかかることはありません。 白ワイン、それも甘口の白ワインが造られています。良いワインになればなるほど甘くなります。 ただ、甘ったるいだけではなく、酸とのバランスがよく、非常に切れ味の良い甘さといえます。
 一方、ドイツと国境を接するフランスのアルザス地方では、ドイツと同じ種類のブドウを使いながら辛口の美味しいワインを造っていますが、ここにも素晴らしい甘口のワインがあります。

 よく見かける生産地域をあげておきます。
 ラインガウとモーゼル・ザール・ルーバー地域には銘醸ワインが集中しており、その他の地域はいま一つです。
ただし、フランケンについては、極辛口の美味しいワインを造っています。瓶の形も偏平な下が丸い形でドイツでは全く異色なワインです。
 銘醸ワインについては、"LANGWELT VON SIMMERN"の項で紹介します。
 ※ 最もポピュラーなドイツワインであるリープフラウ・ミルヒ(聖母の乳)は、1,4,5,6の地域の中で生産されている一定の規格をもったワインです。
        マドンナ、ブルーナン、ブラック・タワー、ナイト・ミュージックなどがそうです。
        また、シュバルツ・カッツ(黒猫)は、2,の地域のワインです。

    1.ラインガウ            4.ラインヘッセン
    2.モーゼル・ザール・ルーバー    5.ラインファルツ
    3.フランケン            6.ナーエ 
    

≪Qualitatswein mit Pradikat≫

 「クバリテーツヴァイン・ミット・プレディカート」(QMP)と読み、「肩書付きワイン」のことです。
 ドイツワインでは、まず第一に読まなければいけない場所ですし、紋章の右下に記されている"Kabinet"と関連しますので、あわせて説明します。
 フランスワインの場合、ワインの出来の良し悪しでなく、醸造元に対して格付けが決められていますが、ドイツワインでは、ワインに含まれる糖分の含有量によって格付けが決まります。 しかし、この格付けが、品質の良し悪しに直結するわけではありません。品質の良し悪しを判断するのは、この格付け以前に、生産者は誰か、畑はどこの畑かを見る必要があります。 従って、「醸造元・畑・格付け」の3点から総合的に判断する必要があります。シュペートレーゼ  では、格付けを紹介します。(大きく3つのカテゴリーに分けられ、その中でまた細かく格付けがされています。)


 1.ターフェルヴァイン(テーブルワイン)
    (1)ターフェルヴァイン・・・・・・・・・・ドイツ以外の国で生産されたぶどうも使用して造られたもの。
    (2)ドイッチャー・ターフェルヴァイン・・・ドイツ産のみのブドウで造られたもの。
    (3)ラント・ヴァイン(地酒)・・・・・・・・地域が限定されたブドウのみで生産されたもので、中辛と辛口のみ。
 2.QBA・・・・・・・・・・・・・・・・・・中級品質のワイン。
 3.QMP
    (1)カビネット・・・・・・・・・・・・・・通常飲むのには最も適したもの。
    (2)シュペートレーゼ・・・・・・・・・・・ブドウの収穫を遅らしたもので厚みがある。
    (3)アウスレーゼ・・・・・・・・・・・・・完熟した房を選んで収穫したブドウで造ったもの。
    (4)ベーレンアウスレーゼ・・・・・・・・・貴腐菌のついたブドウの粒を選んで収穫し造ったもの。
    (5)トロッケンベーレンアウスレーゼ・・・・貴腐菌のついたブドウの粒が干しブドウ状になった状態で造ったもの。
    (6)アイスヴァイン・・・・・・・・・・・・初冬まで摘み取らず、厳寒の日にブドウが凍った状態で摘み取って造ったもの。
                         ベーレンアウスレーゼと同程度の甘さ。
   
   ※ 普通に飲むのであれば、QBA、カビネットクラスが最高です。贅沢をしてシュペートレーゼまで。シュペートレーゼ
     アウスレーゼで2000円程度の廉価ワインが売られていることがありますが、甘いだけで全く魅力がありません。
ドイツワインを飲もうと思う時には、「醸造元」を第一に考えてください。「格付け」はどのような状況で飲むかに応じて決めれば良いと思います。(醸造元については、該当のページを見てください。)
さらに付け加えると、「畑」、また、ヴィンテージということになりますが、特にヴィンテージまで考えるのは趣味でストックしておく場合に考えてください。
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マドンナ