本の紹介

1.ぼくの「星の王子さま」へ    勝村久司 著   幻冬舎文庫    600円
2.カルテ改ざん          石川寛俊監修      さいろ社   1300円
                    

 1月22日の日本経済新聞のトップに「診療報酬明細書、患者に開示」と大きく掲載されていました。今までもレセプト開示の制度はありますが、医師の承諾が必要であったと言う事情があり、保険者に開示請求してもすんなりとは行かなかったという事情があったからのようです。レセプトを見ることによって何がわかるかと言うと、自分がどんな病名で、どんな検査をし、どんな注射や薬が処方されているかなど一目両全となります。その結果、過剰な診療が抑制されることになり、不正な請求もチェックできることになります。普通に診療されている病院では痛くもかゆくもないことですが、一部の病院では面白くないことかも知れません。また、医療裁判ではカルテ改ざんが常に問題となっています。レセプトとカルテを付き合わせれば改ざん内容が明らかになります。

 こうした問題についてこの2冊は参考になると思います。「1」は、著者の奥さんの出産に当たり出産日を病院の都合に合わせるため必要も無い陣痛促進剤を使われ子供を生後9日で失い、医療裁判を行った記録です。市民病院の専門医であっても陣痛促進剤の副作用の認識のなさ、病院ぐるみの隠蔽工作、裁判官が途中で代わりそれまでの経過を知らない裁判官が正当な判断をしないなど事細かに報告されています。この本は是非読んでいただきたいと思っています。「2」は、実際にあった実例を挙げてカルテ改ざんの実態を示しています。監修者石川寛俊さんは、200件以上の医療裁判を手がけ、全国的に有名な弁護士です。昨日、買ったばかりですので、書名のみ上げておきます。