本 の 紹 介

1.ボルドー・バブル崩壊  山本昭彦 著  講談社α新書  876円



 先日フランスのソーテルヌのワインを飲み、久しぶりに蜂蜜のように甘いワインを堪能しました。350mlのサイズで2,500円弱だったと思います。かの有名なドゥブルドュー教授の所有するシャトーですから当然美味しいはずですが、値段があまりにも安くどのようなものか半信半疑でした。ソーテルヌのような甘口は人気が無くなりながらもハーフなら5,000円程度はしますので、なぜ安いのか疑問でした。後日お店の人に聞くとシャトーから直接日本に入ってくることからとのことでした。
 かってボルドー1級の5つのシャトーを3本買えば1本あたり5千円少しで投売りがあった時代がありました。しかし今は2万円以上出さなければ手に入らない時代です。こうした価格の高騰は、中国の経済発展によって成功した企業家が投機目的で買い込んでいるからとか、有名シャトーが先物取引的な販売方法をとっているからとの説もあります。ワイン評論家のパーカーが毎年ワインを100点満点で評価するレポートによって価格が動いたり、シンデレラワインが誕生したりと虚虚実実のカラクリがワインの価格にはあります。この本は、ボルドーに絞ってこの当りの事情を報告しています。