本 の 紹 介

1.労働法はぼくらの見方   笹山 尚人 著  岩波ジュニア新書  819円



 「働く人の基礎知識」が前月号から掲載されていますが、こうした形のものは、簡単に書かれてはいてもなかなか分かりづらいと思います。しかし、ここに紹介した本は物語仕立てとなっているためストーリー展開に引きづられながら楽しく勉強できると思います。
 主人公で高校生の真吾君がアルバイトを探し、ハンバーガーショップで働くところから始まり、それ以降遭遇したさまざまな労働問題に疑問を抱き弁護士であるおじさんに相談する過程で、派遣で働く真吾君のお姉さんも自分と彼氏の遭遇している労働問題をもって合流してきます。最近話題となっている労働問題も取り入れたり、法律の条文も引用しながらやさしく語られています。「パート・アルバイトの働き方」、「正社員の働き方」、「派遣社員の働き方」、「労働組合の活用方法」などの章立てに分けられて進行していきます。
 年休や解雇の問題また労災保険や雇用保険に加入していない事業所もありますし、最悪の場合は、加入手続きをしないまま雇用保険料を賃金から引かれているなどの問題が現実にあります。そうした悪意に満ちた事業主に対抗するためには、自分なりに知識を持ち、問題が生じたときはどこに相談すべきかを知るのに手ごろな本だと思います。