本の紹介


本 の 紹 介

1.女神記  桐野夏生著  角川書店  1400円
2.日本の魂の源郷 沖縄久高島 比嘉康雄著 集英社新書 660円


 テレビで紹介していたので買って読んだ本ですが、特別面白かったとはいえなかったのですが、ある面では非常に関心を引かれた一冊だったといえます。古事記に出てくる国生みのイザナギ、イザナミを中心とし、これに南の島の巫女であった魂を絡めてストーリーが展開していきます。古事記は知っていても読んだことはないので細かい話との整合性は分かりませんが、古い時代は母系性社会であったといわれています。宗教の面においてもそうだったのですが、いつの間にか男を中心とした神の世界に移っていき、その本来の形態は跡形もなく消えてしまっていたと考えていました。この本に出てくる巫女の生きていた島では祭祀は女が中心となっています。その発想の原点となったのが沖縄の久高島のようです。参考文献一覧に「2」の本があげてあり読んでみるとまさに女神記の巫女の世界ありました。日本で唯一古代人の世界を残している祭祀形式とのことで、おまけに仏教の影響も受けていないとのことです。本を読む楽しみの一つに参考文献などを通して未知の世界が広がることがあります。これに古事記も併せて読んでみればこの女神記もより楽しめるものになるかもしれません。