本の紹介

1.桜井真理子・橋場弦編  古代オリンピック  集英社新書  740円

 今年はオリンピックがあったため、古代オリンピック関連の本が数点刊行されました。なかなか読んでみたい本が無かったので、学生時代に読んだ村川堅太郎先生の「オリンピア」を探しましたが、我が家にも本屋さんにもなく、あきらめていたところ岩波書店から古代ギリシア史の研究者数名の合作による「古代オリンピック」が刊行されました。早速、読んでみたら、非常に興味深い内容のものでした。皆さんも関心があるのは本当にオリ−ブの冠と優勝の栄誉だけを求めていたのかという点ではないかと思います。今では、直接的にはオリ−ブの冠とメダルと栄誉だけでしょうが、それぞれ国に帰れば一財産築くことができるのではないでしょうか。日本が少ないのかもしれませんが・・・。今ではプロとアマチュアの境界線が曖昧になったためオリンピックにプロの参加も認められるようになりした。古代オリンピックでも現在と同じで直接的にはオリ−ブの冠と栄誉そして所属するポリスからは賞金や迎賓館で一生食事ができる権利が与えられたり、政治的な足場作りに役立ったりと今の時代と大同小異だったようです。また、ロ−マ時代になるとプロ化してしまったということです。理解に苦しむようなこともあります。戦車競技は本人が騎乗するのではなく雇い人が乗る点です。優勝すればその馬のオ−ナ−の名前が優勝者として残り、数々の特典も受けるということです。 オリンピックの余韻の残る内にこの本を読んでみて、古代オリンピックと現代のオリンピックとを考えて見られてはいかがでしょうか。