本の紹介


1.宿澤広朗 〜 運を支配した男  加藤 仁著  講談社 1,600円

 新聞の書評欄で紹介されていたのをきっかけに読んだ本でした。人の性格はそれぞれありますが、スポ−ツをするうえにおいて「負けたくない」、「絶対に勝ちたい」という気持ちがなければ上手にもならないし、スポ−ツの醍醐味をも味わえないといえます。これは仕事においても同じことが言えます。仕事においては人との競争かもしれませんが、それは結果としてのことで、目の前の仕事にどのように取り組み、どのように解決していくかが仕事の面白さだろうと思います。ラグビ−の全日本代表また監督として活躍される一方、銀行マンとして頭取目前で急逝された宿澤広朗氏の生き様をラグビ−と仕事の両面から描いています。
 副題に「運を支配した」とありますが、運は勝手に転がり込んでくるものではなく、そこに到るまでの常日頃の努力の積み重ねがあるからだといえます。宿澤氏の言葉として、「およそラグビ−においては(他のスポ−ツにも当てはまることであるが)運だけで勝敗が決するものではない。もちろん大きな要因であるにはちがいない。しかし、相手に勝つためには、たゆみない努力と、それによって生まれた実力と、それらを生かす恵まれた運、この三つがうまく相関した時に一つの大きな力となって相手に打ち勝つことができるのである。そしてそれがまた自信とか、精神力とか、勝負強さなどといったものを生む源となるものである。」があげられています。
 私たちも、無数に飛び交っている情報の中から必要な情報をキャッチする感受性と、それを瞬時に行動に移すことができるフットワ−クを養うように努力を怠らないようにしなければいけませんね。