本の紹介

       
1.他人を見下す若者たち  速水敏彦著   現代新書  720円
2.人は見た目が9割  竹内一郎著   新潮新書  680円
                       

 広告や書評で最近目に付いたので読んでみました。「人は見た目が9割」は昨年の10月に発売されて既に21刷となっているのでかなり読まれているようです。この本で著者が主題としているのはノンバ−バル・コミュニケ−ション(言語以外の伝達)の重要さについて、マンガ、演劇などの演出、仕草、マナ−などを通じて解説しています。作者自身、学校で「人を見た目で判断してはいけない。」と教えるのは、私たちが人を見た目で判断しているからだといっています。見た目には当然その人が持っている雰囲気・人柄が含まれています。しかし、能力と雰囲気・人柄は必ずしも一致していないので、その辺りのことを判断するため、また、逆の立場に立ったときのために参考になるといえます。
 「他人を見下す若者たち」の帯には「自分以外はバカ」の時代!とあり、「オレはやるぜ・・」、「何を?」、「何かを。」との若者のやり取りさせた3コマ漫画があります。こうした若者の心を「仮想的有能感」として問題視しています。確かに、我が家のガキどもを見ていると自分の能力や今おかれている状況を省みることなく物事をあまりにも軽くみる傾向が見られます。しかし、自分を見つめ直してみるとこうした感情は誰もが子供の頃から持っていたといえないでしょうか。まだ経済的にも豊かではなかったし、隣近所は自宅と同じみたいにして生活していたため、そのような感情を抑えることを自然と学んでいたのかもしれません。ただ、年をとるにつれメッキがはがれてきている様子に、また自分の心の底に淀んでいる感情を明らかにされた気がしました。皆さんにはそのようなことは無いと思いますが・・