本の紹介

1.アガワとダンの幸せになるためのワイン修行〜ゴ−ジャス編・カジュアル編
阿川佐和子・檀ふみ著      幻冬社 1300円
                       

 ワインに関する本はいろいろ出版されていますが、なかなか役に立ったり、面白いと感じるものがありません。特に、ワインの味わい方とか、味のことについてはワイン専門家の術語でしゃべられても何を言っているのか理解できません。フランボワ−ズ、ラズベリ−、なめし皮とか樽香・・。目に見えるものならばいいのですが、嗅覚は感じるものなので、その人の感じ方次第で表現は変わってくるのではないでしょうか。確かに、ワインの中にはいろいろな香りがありますが、それを分析してみたところで美味しさが変わるどころか素人にとってはワインを飲むことの本質を見失ってしまうことになりかねません。一人孤独のうちに分析作業に従事するのは専門家の愉しみでしょう。私たち素人には皆で楽しく語り合う潤滑剤としてワインはあると思います。そうはいっても、飲んでいるワインを語り合うことで同じワインであってもそれぞれの感じ方や好みの違いを知ることができる楽しみもあります。この本はまさにそうしたワインの楽しみ方を示してくれているといえます。ワインに関心のある者も無い者も、著者二人の掛け合い漫才とそれに巻き込まれて戸惑うソムリエの様子を楽しむことで頭を休めていただくことができます。大いに参考になったのが、安物ワインは小さいグラスで、高級ワインは大きいグラスでとの話でした。試してみたらまさにその通り。我が家に1個ある大振りのグラスはこの日以降お役御免になってしまいました。