本の紹介


1.奇跡を起こした村のはなし 吉岡  忍 著 ちくまプリマ−新書  760円
2.育てる経営の戦略 高橋 伸夫 著 講談社選書メチエ  1500円
                    

 ここにあげた二つの本は、仕事と人間の関係を考える上で良い参考になると思い紹介してみました。
 「奇跡を起こした村のはなし」は新潟県の山奥・黒川村が現代社会に飲み込まれまいと必死に村の自立のため戦ってきた半世紀にわたる記録です。黒川村のやり方は職員を、大学を出てすぐの職員も例外ではなく、海外に1年間派遣し、帰国後は研修してきたことを責任者として事業を立ち上げさせるということを繰り返し行っています。30人いる職員のうち4人に一人は1年以上海外研修の経験者だそうです。人間はまかされれば必死になり大抵のことは成し遂げてしまう能力があることを教えてくれます。また、地産地消もとうの昔に導入済みというか、一つの産業モデルを創りあげています。よく耳にする言葉に、「人材がいない。」、「まだ、若すぎる。」との言葉があります。この本を読まれた方はなんと答えられるでしょうか。
 「育てる経営の戦略」はわが国の年功序列型賃金制度は人材育成と一体となった制度であり、「従業員の働きに対しては次の仕事の内容と面白さで報いるシステム」であるとの理論を述べています。著者は、昨年、「虚妄の成果主義」という著書を上梓しベストセラ−となっています。
 両著とも「人間は銭金ではなく、自分が全責任をもって仕事やり抜きたいとの思いが強いので、そのようなシステムを造るのが一番。」といっているような気がします。